【施設長ブログ】(第2回) 映画 『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観て


TOP > ブログ一覧 > 【施設長ブログ】(第2回) 映画 『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観て
*施設長ブログ*


~ 「伝えることの奥深さ」を知り、「温かさ」が伝わる介護をめざして~

皆さま、こんにちは。施設長の岩﨑です。

第2回のブログは、吉沢亮さん主演の映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観て、「伝える」ということの奥深さについてお話したいと思います。この映画は耳の聞こえない両親に育てられた息子(※コーダ)の成長を描いた物語です。
(※コーダ:「Children of Deaf Adults」の略で耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育った、耳の聞こえる子どものこと)

劇中、幼い頃の主人公は「お母さんの通訳」を誇らしく思っていましたが、思春期になり、周囲の視線や母親の明るさを疎ましく感じ、反発してしまう姿があります。その心の揺れ動きは、福祉の現場に身を置く私たちにとっても、非常に考えさせられるものでした。

障がいがあるから「かわいそう」なのではなく、世間の無理解や偏見が、家族の間に見えない壁を作ってしまう...。けれど、最後には言葉を超えた「親子の絆」が胸に迫ります。

「相手を知ろうとすること」「自分の物差しだけで測らないこと」日々のケアの中でも大切にしたい原点を、改めて教えてもらった気がします。

当施設でも、重度の難聴や認知症の進行などにより言葉でのコミュニケーションが難しい場面が多々ありますが、ふとした笑顔や手のぬくもりで、想いが通じ合うことができる瞬間があります。言葉はもちろん大切ですが、それ以上に非言語的な温かさが伝わる介護こそが、私たちが目指すべき姿だと思います。

職員とともに「心を通わせる瞬間」を大切にした介護をめざしてまいります。

皆さまも機会があれば、ご覧になってみてください。

施設長ブログ2.jpg