【施設長ブログ】(第6回)「働くということ」


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*施設長ブログ*


~「はたらく」の語源と、こころの持ちよう~

皆さま、こんにちは。施設長の岩崎です。今回は、前回の第1回のブログでお話しした「施設長室のドアに掲げられた『楽しく』という書」のメッセージをさらに深掘りし、私たちが日々行っている「働く」ということについて、少し違った角度からその向き合い方についてお話ししたいと思います。

「はたらく」の語源から考える

突然ですが「働く」という言葉の語源をご存知でしょうか?諸説あるようですが、古くから日本で言われている素敵な解釈があります。それは、「傍(はた)を楽(らく)にする」という考え方です。ここでいう「傍(はた)」とは、自分の周りにいる人たちのこと。つまり、同僚や上司、そして何より私たちが支えている入居者の方々やそのご家族を指します。自分が動くことで、周りの誰かが少し楽になったり、笑顔になったりする。働くということは、単に労働力を提供することではなく、「誰かの役に立ち、周りを笑顔にすること」そのものなのです。

入居者の方々の「役割」が教えてくれること

「周りの役に立ち、笑顔にする」という「はたらく」の精神は、私たち職員だけのものとは限りません。第1回ブログでご紹介した平野さんの「楽しく」という書もそうです。平野さんが心を込めて書いてくださったその文字は、私自身がその書を見るたびに「笑顔で、前向きに支援に取り組むことの大切さ」を再認識する機会となっています。平野さんの「行動」が、周囲「傍(はた)」を楽にし、笑顔にしてくれているのです。そして第3回目ブログでご紹介した佐藤さんが丹精込めて作成された、色鮮やかな「春のカレンダー」もそうです。佐藤さんは、ご自身の時間を惜しまず、丁寧に、丁寧に作品を仕上げられました。その背景には、「誰かに喜んでもらいたい」「自分の特技を活かして役に立ちたい」という前向きで、力強い意欲があったと思います。佐藤さんが「誰かの役に立っている」と実感できた時、佐藤さんご自身も満足感や多幸感を感じ、そしてその作品を見た私たち職員や入居者の方々の心も癒やされ、施設の中に春が運ばれてきました。これこそが、平野さんの書と佐藤さんのカレンダーの両方が体現する、入居者の方々による「傍を楽にする(はたらく)」の姿であり、お一人おひとりの「役割」が持つ力です。

私たちが目指す「はたらく」のカタチ

お二人の姿に触れ、私は改めて職員一丸となって目指したい「はたらく」のカタチを考えました。同じ仕事であっても、私たちの「心の持ちよう」ひとつで、相手に届く成果や、そこから生まれる空気感は驚くほど変わるものです。もし私たちが仕事を「単なる作業」として捉え、(語弊があるかもしれませんが)「イヤイヤ」取り組んでしまったらどうでしょうか。どうしても「業務を時間内に終わらせること」だけが目的になり、注意力が散漫になってしまいます。その結果、入居者の方々の日々の小さな変化や心身のサインを見逃してしまうかもしれません。何より、言葉にせずともその「負のエネルギー」は、施設全体の空気を重くしてしまいます。一方で、平野さんの書にある「楽しく」、そして佐藤さんのカレンダーにある「丁寧さ」を大切にし、「前向きに」仕事に向き合うとき、そこには全く別の景色が広がるのではないかと思います。「どうすればもっと喜んでもらえるかな?」という一歩踏み込んだ視点が自然と生まれ、それが丁寧な所作や、心に寄り添う温かい言葉がけへと繋がっていきます。私たち自身が楽しみながら仕事をすること。そのポジティブな姿勢こそが、入居者の方々への「安心感」「満足感」につながり、結果として「最高のケア」という素晴らしい成果を結実させるのだと思います。施設長として最高のケアを結実できるように、質の高いはたらきができる、はたらきやすい職場づくりをすすめていきたいと思います。

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